教育する「Educate」は、
E(中から外へ)+duc(導く)
「中にある才能を引き出す」ということが語源にあります。
つまり、その人の「個性」を引き出していくもの が、
『本来の教育』ではないでしょうか。
しかし、
現代、中高生を取り巻く「教育」の現場では、「個性」を引き出す要因をどこまで作れているのでしょうか?
小学生の話題に耳を傾け、中学生の相談にのり、
高校生の悩みを聞いて、大学生の中で共に活動する中で、そんな疑問が浮かびました。
ある時は、1日に10件、朝から学生の話を1対1で話をじっくり聞いて、全てが終わった時には夜になっている時もありました。
ある時は、1人の学生と丸1日、頭を抱えて共に悩んだこともありました。
またある時は、「一人ではないこと」を伝えようと、たとえ中身がない電話だとしても日をまたいですることもありました。
そんな中でわかったことは、
彼らは、身の回りに、自分の「個性」に対して、「価値があるよ!」とはっきり言ってくれる存在を、なかなか見つけられないこと。
それゆえに、彼ら自身もその価値を、認められていないということでした。
さらに、目の前にある、熱心に取り組む「勉強」を、
どんな未来に繋げようかと、描いてみる暇と余裕がない。
というのが、現在の中高生の大多数の実態です。
「次の定期テストの勉強があって。」
「部活の大会があって。」
目の前のことを一生懸命頑張るのは素敵ですが、
もっと長い目でみる視点も同時に、必要です。
自分の「個性」で描く、自分だけのミッションを描くことはいつでもできることではないからです。
「わかってる。だから、やりたいことは、大学で見つける。」
という期待は、
同じく「目の前の課題」と「目の前のバイト」でかき消され、
「この大学で何をしようとしてたんだっけ?」
という疑問をかかえたまま、
気がついたら大学3年生になってしまうのです。
一人一人が出来るだけ早く、
できれば、中学生、少なくとも高校生の時期には、
自分の「個性」を分かったなら、
毎日もっと、自分が進むべき道に進んでいける。
そしてその「個性」が磨かれて、
それぞれの「個性」が描くミッションが一つになったら、
この社会には、未来にまで続くもっと新しい可能性が拡がる。
そんな確信が生まれました。
――― 「個性」をもっと尊重したい。
――― 『本来の教育』を当たり前にしたい。
――― 一人一人の「個性」が活きた活気あふれる社会を築いていきたい。
この思いを呼びかけるようになり、
共感した人たちが集まって立ち上がったのがGrow&Leapです。
代表 倉田佳代子