既存の価値観やモデルでは通用しない、予測不可能な時代を生きています。 「自分らしく生きること」がテーマとなるこのときだからこそ、中高生が培うべき力は「じぶんの個性」が活きたキャリアを描き、歩む力だと考えます。
「文理選択しないといけないけど、どうやって決めたらいいんだろう…。」
「将来、やりたいことが決まってる人をみると、なんか焦るんだよね…。」
「悩みの力になってあげたいが、親の話は素直に聞いてくれないから…。」
「中高生にもなると、親にはなかなか本音を話さないから…。何を考えているのか分からない。」
「授業ではなんだか、おとなしくて受動的…。言われたら熱心に頑張る生徒は多いんだけど…。」
「40人クラスならば40通りの選択があるだろうけれど、一人ひとり把握するのが難しい…。」
自分らしいキャリアを歩む上で、自分の将来に希望が持てないことは最も大きな弊害の一つです。しかし日本では、自分の将来に希望を感じている中高生は各国と比較すると大変少ないです。まずは、自分の価値に気づき、その影響力の大きさに気づいてもらうことからスタートします。
日本
57.8%
米国
79.0%
中国
77.6%
韓国
86.9%
「自分がやりたいことが見つからない」と悩んでいる中高生の多くは、そもそも自分の「個性(感じていること、考えていること)」を言語化できていません。自分の内面に目を向けることから、自分らしいキャリアが形成されます。
40人一斉に見ている教師が一人ひとりに合った進路指導をすることは、困難です。一方、キャリアが複雑化している中で、家庭がサポートすることも限界があります。今後は、第三者が支えながら、連携して進めることが求められます。
キャリア(Career)とは、馬車が道をゆく際に道にできる軌跡のことです。
日本語では、職業に関連した経歴として使われることが多いかもしれません。
しかし、自分の価値観などを踏まえ、自分の将来歩むべき道を考えることも、キャリアを考えることです。
「これまでの道」と「これからの道」、2つを合わせてキャリアです。
あなたの「個性」は、あなたのこれまでの道そのものであり、
これから歩んでいく、キャリアの道しるべになります。
「個性」と聞いて、なにを思い浮かべるでしょうか。
見た目が奇抜なこと?
人と比べて秀でたテストの点を取れること?
スポーツがオリンピック選手並みにできること?
私たちは「個性」をこう考えます。
「個性」とはあなたが「感じたこと、考えたこと、そのもの」だと。
同じ映画、絵、物語、ニュース、出来事を前にして、
全く同じことを感じて、考える人はいない。
それは違いであって、差ではない。
私たちは、「個性」を、人や何かと比べて見出すものではなく、
世界で1人しかいない、あなたが見て聞いて、接してきた全ての経験から生まれる、
あなただけの価値であると捉えます。
私たちは、中高生の「個性(感じたこと・考えたこと)」を引き出すことで、
成長サイクルを生み出していき、自分らしく生きていく力を育てます。
自分だけの体験や経験、思考、感情をことばにすることで、深く自分自身を再認識する。
それを他者に表現することで、もっと磨きをかけます。
さらに新しい価値観や、多様な人々の出会いの中で、新しい発想や行動を促進されていく。
このような、「個性」を見つけ×磨き×可能性を拡げる成長サイクルによって、
中高生は、自分と相手の「個性」を活かし合い、社会やコミュニティの中で自分らしさを発揮していくことができます。
私たちが存在するコミュニティの当たり前や前提には、すでに過去の産物化しているものがあります。
今のあなたの感性や思考は、それがたとえ大多数のものとは異なるとしても、明日を豊かにし得るものです。「じぶんの個性」の声に耳を傾け、表現することは、みんなの新しい思考や感性を触発し、みんながもっとより良く、新しい方向に向かう原動力になります。
だから、私たちは1人の「個性」に丁寧に耳を傾けます。
あなたが「じぶんの個性(感じたこと、考えたこと)」を表現すればするほど、自分らしさが顔を出します。
ことばや絵、文章、プレゼンテーション、動画、ダンスなど、表現のしかたはさまざまあり、決まったカタチはありません。
表現はやさしくできるものではありませんが、表現する分だけ、自分らしさがもっと輝きます。
それはまるで、ダイアモンドの原石を磨くのに似ています。磨かれた「じぶんの個性」は、新たな価値や可能性を生み、自分だけではなく「みんなの未来」を描くことを可能にします。
そんな、個性が活きた次世代リーダーが、大小のコミュニティの未来をもっと明るくします。
歳を重ねると、自分を変化させるのが難しくなるものです…!しかし、10代は物事を柔軟に吸収して、実践に素直に移すことができます!まだ見ぬビジョンに向かって走っていける才能や没頭力が10代にはあるのです!
歳を重ねると、目新しさや感動を感じにくくなると言われます。しかし、10代は目の前の事象に対して敏感で、感受性豊かに反応することができます!どんなことに自分は心を動かされてきたのか発見するのに易しいです!
歳を重ねると、社会的に責任を負うことが多く、自分の時間も余暇に使われることが多いです。しかし、10代は意識次第で、自分とじっくり向き合ってみる時間的な余裕があります!成人後の自分の未来を描くのに最適なタイミングです!
「じぶんの個性」を活かし、「みんなの個性」も活かす。この信念のもとで行動できる人財が、次世代を担うリーダーになる、と私たちは考えます。
私たちの考える「個性社会」は、「じぶんの個性」が活きることと同時に、「みんなの個性」が活きることで実現できる社会です。私たちは、相手がいてはじめて成長できます。自分だけでは見出せない発想ができ、新しいものを創造できます。誰かに笑ってほしい、と思う時や、誰かのありがとう、の声を聞くとき、私たちの内側からは、エネルギーが沸き起こり、そのエネルギーは持続するものです。図にあるように、「じぶんの個性」のベクトルが大きくなるだけでは、一次元的で限界があります。しかし、「みんなの個性」のベクトルと一つになれば、より発展的ではないでしょうか。
あなたのコミュニティから1人、「個性」が活きた次世代リーダーが現れるなら、その1人が放つ新しい気運が周囲に影響を与え、そのコミュニティが変化する。そのコミュニティから始まって、地域、日本社会、それから、足を踏み入れたことのない国々にまでつながって、まだ見たこともない未来にまでこの活気が続くのではないでしょうか。
その原点として、Grow & Leapは「個性」がのびのびと活きるあたたかい空間で1人の「個性」を育てて活かし、互いの「個性」が一つになる奇跡を生んでいきます。
まず1人。1人の「個性」が活きること、これが全ての原点になると考えます。
次世代を担う中高生に、キャリアアンカー(キャリアを形成するための自分だけの価値観)を発見するお手伝いをします。
マンツーマンで安心して話せる場で、自分の感情や思考をアウトプットしながら自己理解を深めることができます。また、同世代や異世代との交流で意見交換しながら自己理解を深めることもできます。
中学生、高校生の時期に、「じぶんの個性」を分かったなら、毎日もっと、自分が進むべき道に進んでいける。(一部抜粋)
キャリア教育NPO法人 Grow & Leap 代表 倉田佳代子
教育する「Educate」は、
E(中から外へ)+duc(導く)
「中にある才能を引き出す」ということが語源にあります。
つまり、その人の「個性」を引き出していくもの が、
『本来の教育』ではないでしょうか。
しかし、
現代、中高生を取り巻く「教育」の現場では、「個性」を引き出す要因をどこまで作れているのでしょうか?
小学生の話題に耳を傾け、中学生の相談にのり、
高校生の悩みを聞いて、大学生の中で共に活動する中で、そんな疑問が浮かびました。
ある時は、1日に10件、朝から学生の話を1対1で話をじっくり聞いて、全てが終わった時には夜になっている時もありました。
ある時は、1人の学生と丸1日、頭を抱えて共に悩んだこともありました。
またある時は、「一人ではないこと」を伝えようと、たとえ中身がない電話だとしても日をまたいですることもありました。
そんな中でわかったことは、
彼らは、身の回りに、自分の「個性」に対して、「価値があるよ!」とはっきり言ってくれる存在を、なかなか見つけられないこと。
それゆえに、彼ら自身もその価値を、認められていないということでした。
さらに、目の前にある、熱心に取り組む「勉強」を、
どんな未来に繋げようかと、描いてみる暇と余裕がない。
というのが、現在の中高生の大多数の実態です。
「次の定期テストの勉強があって。」
「部活の大会があって。」
目の前のことを一生懸命頑張るのは素敵ですが、
もっと長い目でみる視点も同時に、必要です。
自分の「個性」で描く、自分だけのミッションを描くことはいつでもできることではないからです。
「わかってる。だから、やりたいことは、大学で見つける。」
という期待は、
同じく「目の前の課題」と「目の前のバイト」でかき消され、
「この大学で何をしようとしてたんだっけ?」
という疑問をかかえたまま、
気がついたら大学3年生になってしまうのです。
一人一人が出来るだけ早く、
できれば、中学生、少なくとも高校生の時期には、
自分の「個性」を分かったなら、
毎日もっと、自分が進むべき道に進んでいける。
そしてその「個性」が磨かれて、
それぞれの「個性」が描くミッションが一つになったら、
この社会には、未来にまで続くもっと新しい可能性が拡がる。
そんな確信が生まれました。
――― 「個性」をもっと尊重したい。
――― 『本来の教育』を当たり前にしたい。
――― 一人一人の「個性」が活きた活気あふれる社会を築いていきたい。
この思いを呼びかけるようになり、
共感した人たちが集まって立ち上がったのがGrow&Leapです。
代表 倉田佳代子
学校や塾、家や職場でもない、秘密基地のような温もり満点あったか空間を一人ひとりに届けます。キャリアデザインに関することはもちろん、日頃の悩みや些細な疑問、どんな声にも寄り添い、あたたかく迎え入れ、背中を押します。
自分と相手を想い、ていねいに言動します。
自分と相手を認め、新しいを可能性を拡げます。
自分と相手に向き合い、よりよい未来を目指します。
私たちは、「個性」を世界であなたにしかない価値あるものとして扱います。
世界で1つの宝石があったら貴重に扱うように、私の「個性」もあなたの「個性」も世界で1つで貴重なものだと考えるからです。また、「個性」は自分も相手も、貴重だからこそ、どちらも傷ついたり、蔑まれてたりするべきものではないと考えます。「共創」によって自分と相手のどちらにとっても理想的な道を、互いに探究する精神で歩んでいきます。
あの名高い宝石、ダイヤモンドも、磨くことなく原石のままでは、真価を発 揮しません。
幾度となく、切削や研磨を繰り返した結果、私たちがよく目に する美しいダイヤモンドになるのです。 それと同じように、自分の「個性」も、実際に誰かに向けて表現し、形にすることで、少しずつ磨かれ、変化していきます。「個性」はまさに、変化してこそ真価を発揮していくと考えます。
キャリア教育NPO法人 Grow & Leap は、「個性」を見つけ × 磨き × 可能性を拡げよう。をスローガンに、2018年に任意団体として設立。2021年に法人化しました。設立メンバーは、音楽や演劇、お笑いなどエンターテイメントの融合イベントを開催していた劇団の団員と、教育分野に関わってきた社会人・学生です。
2017年、教育に新しい風を吹かせたいと、想いを巡らせていたメンバーが、劇団主催のイベントに参加したことがNPO立ち上げの発端です。教育関係者は、舞台の内容に強く感銘を受け「このパフォーマンスに、教育の要素を取り入れたい!」とインスピレーションを受けました。一方で劇団員側は、「楽しいだけではなく、為になるイベントを作りたい」という思いがあったため、互いに意気投合。双方の思いを実現しようと、Grow & Leap 設立に至りました。
「あなたの個性を最大限に引き出し、活かしていきたい。私たちと共に作る場をはじまりにして続けて飛躍してほしい。」
そんな想いをもって、Grow & Leap は多くの人と共に成長(Grow)し、飛躍(Leap)しようと活動しています。
[名称]
特定非営利活動法人Grow & Leap
[事務所]
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1丁目7番30号デュオヴェール久屋大通302号
[設立]
2018年4月(2021年5月法人化)
[連絡先]
[email protected]
[代表理事]
倉田佳代子
[役員]
常務理事 松隈快
理 事 西本侑平
理 事 岩本翔平
理 事 毛受芳高
理 事 白木邦貞
監 事 谷口彰
[特定非営利活動の種類]
1.子どもの健全育成を図る活動
2.社会教育の推進を図る活動
3.学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
4.前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動
[事業内容]
(1) 中高生の個性教育事業
(2) 学校キャリア教育支援事業
(3) その他目的を達成するために必要な事業
[会員数]*2025年1月現在
正会員 27名
活動会員 20名
[定款]
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