キャリア教育NPO法人 Grow & Leap

まちづくりワークショップを開催しました!

こんにちは!メンターのにごちゃんです。

7月3日、7月27日、8月19日に、Grow&Leap(愛称「GL」)主催の「まちづくりワークショップ」が開催されました!7月は両日ともオンラインで行い、8月は対面形式で、名古屋と東京の会場をオンラインでつなげて実施しました。
東京は赤坂ガーデンシティ、名古屋はなんと積水ハウスさんのモデル展示場をお借りしました。

皆さんは、どんなまちに住みたいですか?「わたしも、あなたも、うれしいまち」とは、どんなまちなのでしょうか?

今回のワークショップでは、こうした質問をメインテーマに掲げ、積水ハウスさんの助成・協力のもと、一人ひとりの価値観を尊重しながら、より良いまちづくりについて皆で考えました。
これまでGLに縁のあった方もなかった方も、中高生から大学生、社会人まで、総勢50名以上の方々にご参加いただき、活発なディスカッションが繰り広げられました。

ワークショップの冒頭では、積水ハウスの藤原さんを講師にお迎えし、「まちづくりの基本」を学びました。積水ハウスさんは、人々が安心して豊かに暮らせるまちづくりを目指して「まちづくり憲章」を制定しており、その根幹となる4つのマネジメントについてご説明いただきました。

積水ハウスの講師 藤原さんからまちづくりの視点を共有

4つのマネジメント
1.環境に配慮する「環境マネジメント」
2.生活をまもる「生活マネジメント」
3.価値の向上に努める「経済マネジメント」
4.まちを育てる「タウンマネジメント」
(積水ハウス「まちづくり憲章」

これらのマネジメントを基に行われている様々なまちづくりの事例も紹介されました。例えば、「環境マネジメント」では、地域の生態系の保全・育成を目的に「5本の樹」計画が勧められています。これは、「3本は鳥のために、2本は蝶のために、日本の在来樹種を」という思いのもと、日本の在来樹種を各家庭に植えてもらい、地域の自然を守る取り組みです。

一つひとつの家が木を植えることで、やがて緑がまち全体に広がり、さらにそのようなまちが増えることで、社会全体で自然を守ることにつながるのではないかと感じました。

私自身、これまでまちづくりについて深く考えたことはありませんでしたが、一つの家が地域に与える影響、さらには一つのまちが社会全体に及ぼす影響の大きさに初めて気づきました

講義の後は、参加者それぞれが「まちづくりにおいて大事にしたいこと」について語り合いました。例えば、ある参加者は地球温暖化の影響に鑑みて「環境マネジメントを最優先にしたい」という意見を述べていました。別の参加者は、現在住んでいる地域の防災が不十分であることから、「(防災への配慮も含まれた)生活マネジメントを大事にしたい」と言っていました。

ワークショップの後半では、山梨県上野原市にある「コモアしおつ」というまちを事例に取り上げ、このまちに住んでみたいか」「もっと住みたくなるにはどうすればよいか」について議論しました。「地域の交流が活発なところが魅力的」「生活に必要なものは揃っているけど、もっと娯楽施設がほしい!」「緑が多いところが素敵」など、様々な意見が出ました。

特に興味深かったのは、参加者の育った環境によって、意見が全く異なることでした。「コモアしおつ」は最寄りの駅から八王子まで直通で約30分の距離にありますが、地方で育った方は「アクセスが良い」と感じる一方、東京の中心部で育った方は「アクセスが悪い」と感じるなど、環境の違いが件に大きく影響していました。生まれ育った環境も、その人の個性の一部なのだと、改めて学びになりました。

最後に、参加者の感想をいくつかご紹介します。

「様々な地域の様々な年代の方と話し合えたことで、自分が住んでいる地域との違いから全く別視点のアイディアまで多角的な意見を聞けたことがとても面白く、有意義な時間を過ごすことが出来ました。」

「今自分が住んでいるところは結構良い条件だなと感じ、より自分の街に愛着が沸きました。また、住みたいと行ってみたいはまた別だなと感じることができたりして面白かったです!!」

「自分が住み続けたい町や町に求めることが何かというのを探求することが出来て、これからやっていきたいまちづくりのアイディアにつながりました。

「色々なまちやまちづくりがあって、持続可能なまちづくりについて深く考えることができて楽しかったです。地域や都市にも様々な課題があって、それを解決するための様々な取り組みを知れたので、これまで抽象的だった私なりのまちづくりの具体的な理想像を考えるきっかけになりました!」

今回のワークショップを通じて、多くの方が新たな視点を得たようです。こうした場が、一人ひとりの個性を活かした未来のまちづくりにつながっているのではないかと感じました。30年後、50年後、さらには100年後のまちの姿が楽しみですね!

にごちゃん

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