はじめまして。私は東京の私立大学に通っているまーちゃん(4年生)です。
「キャリア教育」をテーマに卒業論文を執筆しており、Grow&Leap代表の倉田さんに調査にご協力をいただきました。今回はそのインタビューを通して私が感じたことをぜひこちらの記事でご紹介させていただければと思います。
なぜキャリア教育に興味を持ったのか?
このテーマを題材にしたのは、長い間自身がやりたいことがないことに悩んできた経験があったからです。
幼いころから学校や両親の影響で、良い高校、良い大学に入り、安定した企業に就職することが良いことだと信じてきました。目の前の試験において、1点でも良い点数を取ることを目指し勉強に励んだ中高時代でした。大学や学部選択においても、偏差値という指標だけを基に選択をしてきました。
しかし、大学3年生になり就職活動を始めると、途端に自身のやりたいことを問われ始めました。これまでただ試験のための勉強しかしてこなかった私は、自分のやりたいことなど考えたこともなく、また必要ないものでした。当然、企業を選択する上では偏差値などの指標がないため、何もない自分自身と向き合うことに非常に苦労しました。1年間就職活動に全てを捧げ、多種多様な業界にエントリーし、やりたいことを手探りで探し、現在はなんとか就職先を決めることができました。
しかし、これまで学んできた内容とは全く結びつかない業界です。また、悩みに悩んだ末の結果ではありますが、22年生きてきた中のたった1年間の決断で決めたことですので、この先これで良かったのかと立ち止まることがあるかもしれないという不安があります。もっと早くから自身のやりたいことに対してしっかりと向き合っておけば良かったと感じました。
そこで、中学・高校時代から勉強以外のことにも目を向ける機会があれば、より有意義な学生生活を送ることや、自信を持った就職先の選択をすることに繋がっていたのではないかと考えました。
そのような背景から中学生・高校生にキャリア教育を提供する団体を探していた時にGrow&Leapに出会いました。YouTubeやホームページを拝見している中で自身の考えていることをまさに言語化してくれていると感じ、調査を依頼しました。
Grow&Leapの取材から見えてきた第三者が行うキャリア教育の魅力
中学校や高校でもキャリア教育は行われています。しかし、やりっ放しのイベント化してしまっていることや、進学先や、就職先など目先のゴールを指導するだけの出口指導になってしまっているなどの問題があります。教員の方がキャリア教育を心得て実践できたら理想的かも知れませんが、教育現場はひっ迫しています。学校だけで生徒一人一人に向き合ったキャリア教育を完結させることは難しいです。そこで、Grow&Leapのような第三者の存在がキャリア教育には重要だと思います。
インタビューを通して学校でも家庭でもない第三者によるキャリア教育の魅力は、「幅広い世界を知ることができること」だと感じました。中学生や高校生の世界は狭く、家庭と学校で占めていることがほとんどだと思います。当時の私自身も、将来について相談する相手が親か先生しかおらず、勉強さえしていればいいのだと信じていました。
しかし倉田さんがインタビューの中で、「誰もが自身の人生の経営者だ」と仰っていました。この言葉が非常に印象に残っていて、誰かに自分の人生の道筋を決められるのではなく、自分で自分の進みたい道を決めていくべきだと共感しました。第三者のキャリア教育によってその手助けができると思います。
Grow&Leapの活動では、大学生のメンターの方とマンツーマンで話すことや、企業と協力したワークショップに参加することができ、多様な人と出会う機会があります。学校や親以外の人と繋がり、自分の将来について考える機会があることで、新たな選択肢に気づくことや自身のやりたいことを後押ししてもらうことができると思いました。
大学生になれば、多様な人と繋がる機会ができるのではないかと考える人もいるかもしれません。しかし、私も身を持って実感しましたが、現在就職活動が早期化しており、入学してからあまり時間はありません。また、まだ何にでもなれる中高生のうちに考えておくことで、大学でよりやりたいことに近い学問について学べたり、専門学校への進学や就職などの選択肢も視野に入るかもしれません。その後の人生をより有意義にするためになるべく早くから自身の将来について考える機会を持つことは重要だと思います。
Grow&Leapの中高生の未来に真摯に向き合う姿勢に非常に共感し、この活動がさらに広まってほしいと心から思いました。
この度は快く取材にご協力してくださり、誠にありがとうございました。