これは、これまでのように週１回のメンタリングの時間を設けるという方法ではなく、
新たな次元で、彼らのキャリアデザインを支援するためです。
具体的には、1期生の『セルフマネジメント能力』を高めるというねらいがあります。
「自分らしいキャリアデザイン」のために必要な『3つの視点』とは、
Grow&Leapが３年半の歩みの中で見出した大切な財産です。
３つのうちどれか１つでも欠けたら、
中高生の『自分らしいキャリアデザイン』の手が、止まってしまうと考えます。
この『3つの視点』が、
- 自分を知ること
- 社会を知ること
- キャリアデザインに必要な人間性があること(実践力/主体性/共創力)
植物の発芽にも、
(1)水、(2)空気、(3)適切な温度の3つの条件が満たされることが必要であるように、
(どれか１つ欠けるとほとんどの植物は発芽できません。)
上記の3つの条件は、中高生がキャリアデザインを続けてしていくために必要な条件です。
Grow&Leapが特に大切にしているのが3つ目の『人間性』の部分であり、
『自分らしいキャリアデザイン』の盲点だと考えます。
『人間性』の要素を自ら点検し、自分を律し、管理することができてこそ、
「個性」を発揮して、より良い未来に前進していくことができます。
私が約10年の期間で出会ってきた10代たちの中には、
・その場しのぎの嘘をついてしまう
・しかもそれに問題意識を感じていない
・やる！と言いつつ、やってない(やろうとしてなさそう)
・自分のことで頭がいっぱい
・体裁を気にしすぎて中身に目が向かない
・疑問や意見があっても、質問/提案しない
・感情のおもむくままに決定する
というような、性質がありました。
ちなみに、そんな10代を私は「かわいいな」と内心思いながら、
時には「もう〜」とブツブツ言います。笑
思春期ということもあると思いますし、
「正解をいうと認められる」「できないと叱られる」という過去の経験が、
彼らをそうさせているだけです。
しかし、その性質を社会に出るまで、そのままにはできません。
誰かに言われてではなく、自ら問題意識を持って、
自分の人間性をつくっていこうとすることが必要です。
だから、
- 自分を知る
- 社会を知る
- キャリアデザインをするのに必要な人間性がある
の３つを、自分で点検してみてもらう時間を持ったのです。
すでに自分が見出している「自分」「社会」「人間性」を、
過去の自分のエピソードを元に、丁寧に自分の言葉にしてみました。
自分がかかえるタスクや、現在の感情や思考、精神状態、肉体的な健康の維持などに目を向け、
自分を客観的な視点で管理していく力が必要です。
つまり、『セルフマネジメント能力』はとても大切な力だと考えます。
他人の言葉ではなく、自分が自分に、前向きな言葉がけをして、その言葉に自分が従うのです。
この力が『自分らしいキャリアデザイン』のエンジンになり、
持続的に楽しんで進めることができます。
振り返りシートには、「自分にねぎらい」と「自分にエール」を送る欄がありましたが、
1期生は、この自分の言葉に従おうとそれぞれの位置で努力しているように見えます。
4月23日には、「働くかっこいい社会人にインタビュー」というテーマで、
大手広告会社で働きながら、個人事業として社会貢献活動をされる大木浩士さんを
お招きして、イベントを開きましたが、
多くの1期生がこれに自ら参加登録をして、次のアクションを自ら見出そうとしていました。
個性教育によって、成長し、飛躍しする10代たちが輩出されることで、
誰がその恩恵を受けるのでしょうか？
受講生自身か。
その家族か。
10代たちが将来働くことになる組織か。
彼ら自身が立ち上げた事業に接点のある人たちか。
その全てであり、社会全体が受け取るものだと思います。
日本の現在であり、未来。
次世代リーダーの輩出は、遠い未来まで見据えて今、求められていると感じています。
代表理事・倉田
