キャリア教育NPO法人 Grow & Leap

【代表の声】「現状維持では、後退するばかりである。」2024年の年明けを迎える今、私が考えること。

みなさん、こんにちは。倉田です。
2023年はどんな1年でしたか?

2023年12月からGLでは、新しく起業コースが開講しました。起業コースは、すでにMy Story Project(以下、MSP)を受講した中高生の「アフターMSP」として、現在MSPを受講している中高生にとってはオプションコースとして開講したものです。私たちNPO法人Grow&Leapの取り組みに共感してくださる企業や起業家の方が、オープンイノベーションとして「起業コース」を支援してくださり、実現する運びになりました。

このコースを開講する過程で、改めてこれからのGrow&Leapが向かっていきたい方向についてや、MSPによって育みたい人物像などを整理する時間をいただくことになりました。

 

MSPは、中高生にとって「自分と向き合う機会」になっています。これは中高生の選択や価値観の形成に大きな意味をもたらしていると思います。一方で、MSPの半年間の末に見えてきた「自分軸」を検証したり、他の視点や可能性を模索したりする、「実践」のフィールドがまたまだ足りないなと感じています。

これからは以下のようばイメージで、MSPを受講した中高生の、その後の実践を支える「アフターMSP」を一層整備していきたいと考えています。その一環として開講したのが、2ヶ月間実施する「起業コース」です。

「起業コース」のコースミッションは、「ピンチは、最大のチャンスであることを体感せよ。」というものです。起業に大切な姿勢を、実際の企業の新しいプロダクトやサービスのアイデアを出し合う過程の中で培います。そして、中高生から出されたアイデアは今後市場に出て現実のものとなる可能性が十分にあります。

 

第一回の起業コースのCS(Co*Sharing)を少し共有させていただきます。

第一回では、「コミュニケーション力」を伝えました。円滑なコミュニケーションの根底には、「相手と自分は、見ている世界が違う」という前提に立ちながら、相手と自分の中に「分かち合い」を起こそうとする姿勢があると考えています。1人で事業をはじめるとしても、1人だけで全てをすることはできません。異なる価値観を持つ他者とコミュニケーションが、予想しなかった困難を越える力に変わると思います。社会の中で共有されるあらゆる事柄に取り組む主体を「わたし」から「わたしたち」に変わる瞬間を2ヶ月の中で、少しでも体感できる機会になればと思います。

 

またGLのMSPでは中高生のキャリアデザインを支援していますが、どんな人物像を育むことを目標としているかについても改めて整理する機会になりました。

MSPの支援の対象は、中高生であり、この10代という年代は「成人」を迎える準備期間であると言えます。「成人」は、社会的な自立や責任を負うことができる、人生の中でも重要なステップであり、自分の人生の舵をきることができるステージに登る時です。そういう意味で、わたしは、『だれもが自分の人生の「アントレプレナー」である。』と言えると思います。「MSP」や今後充実をはかろうとしている「アフターMSP」では、アントレプレナーシップとして、以下の3つの姿勢について言及しながら、10代のしなやかな成長を支えていきたいと考えています。自分の人生を開拓していく「アントレプレナーシップ」をすべての10代に届けていきたいと、「起業コース」を開講する過程で、改めて整理できました。

 

現在は、過去の日本社会を基準に形成された、空気のように存在する「前提」を疑い、アップデートしていく必要性が、あらゆる分野で出てきている時代です。だからこそ、10代の個々の中にあり、開発していくことができる、さまざまな「感性」や「思考」を活かしていきたいです。それが、個人の人生をより豊かにするだけではなく、「私たち」の社会をより輝かせ、希望あるものにしていくと信じています。

「ディズニーランドはいつまでも未完成である。
現状維持では、後退するばかりである。」

ウォルトディズニーの名言をじっくりかみしめながら、
2024年の年明けを迎えようとしています。

倉田

 

くらら

キャリア教育NPO法人Grow&Leap代表理事
GLの「キャリア」の意味は、職業選択などの狭い意味ではなく、英語の”Career”の意味で「一人の生涯の軌跡のすべて」を意味しています。一人ひとりのかけがえのない軌跡に、GLが寄り添えると、とっても嬉しいです!

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