私がGrow & Leapに関わる理由
こんにちは、華奈です。現在、大学二年生で医学を専攻しています。
私は2024年4月からNPO法人Grow & Leap(愛称「GL」)での活動を始めました。MSP生ではない私が専門分野と直接的な関係を持たないこの活動になぜ関わることになったのか、その理由についてお話しします。
進路を考える機会
―大学受験が大きな転機に―
現在、私は将来良い医師になるために医学を学んでいます。しかし、小さい頃から医者を目指していたわけではありません。
むしろ、高校2年生のときまでは、入学までに専攻を決めなくてもよい大学(入学後、学年が上がる中で自分の専門を決めていく大学)を目指していました。専門は決められないけれども何となく理系に進みたいという漠然とした思いだけで大学を選んでいました。加えて学校の先生に強く勧められていたので、特に考えることなくその大学を目指して勉強していました。しかし、当時の私は「何となく」で大学を目指していて、目指す目的がはっきりしていなかったため、大学受験に対する漠然とした不安を抱えていました。
漠然とした不安を突き止めることがはじめの一歩
高校2年生の夏、漠然と興味を持っていた大学のオープンキャンパスに参加しました。工学系や理学系の内容に興味を持ちつつも、医学の話を聞いたときに強い興味を抱きました。責任の重さや倍率の高さから自分には無理だと思っていましたが、興味を持つことを諦めるのは違和感がありました。
そこで、私は医師のキャリアについての本や、医学部受験についての資料を読み漁り、自分が本当に何をしたいのかを真剣に考えるようになりました。また、両親や進路指導の先生に相談し、自分の思いを整理することができました。
さらに、医療系のワークショップに参加しました。行動を起こしていく中で医学を通して多くの人を助けたいという自分の願いに気づきました。そして、「研究を通じて多くの人のQOLを高める医療行為をしたい」という目標を描くようになりました。目的を明確にすることで勉強への意欲も向上しましたし、良い医者になるために頑張りたいと強く思うようになりました。
自分の中のイメージは変動しうるもの
ー変化の中で必要だと感じたことー
大学受験を経て医学を専攻するに至りましたが、高校生の時に描いていた大学生活とは異なります。高校生の時には「研究を通じて多くの人のQOLを高める医療行為をしたい」という目標を掲げていましたが、1年生の終わりには、知的好奇心を追求するよりも、目の前の人を救うことに私が重点を置いていると気づきました。
もっと他者に寄り添えるようなことをしたいと思い、そんな私に何ができるか知るためにたくさん本を読み、そこでコーチングやメンタリングに興味を持ちました。コーチングやメンタリングはまさに誰かに寄り添ってこそ成し遂げられるものです。そこでactivoというボランティアサイトで探したところ、偶然GLの募集を見つけました。
GLの一人ひとりに寄り添った個性教育は、まさに私が関わりたいと思う内容でした。かつての私のように進路に悩む中高生を支援し、彼らが強く前に進むきっかけを作ることは素晴らしいことだと感じています。
進路選択の迷いとその乗り越え方
私が医学の道を選ぶまでの過程には、多くの迷いや不安がありました。高校2年生までは、自分がどの専門分野に進むべきかを具体的に考えることなく、ただ漠然と理系に進むことを決めていました。しかし、大学のオープンキャンパスで医学に触れたことが転機となりました。
私は自分に医師としての適性がないと感じていました。患者さんの命を預かる責任の重さや、医学部の厳しい入試に対する恐怖心がありました。しかし、それでも医学に興味を持ち続けたのは、自分の中で何かが変わったからです。
また、目標を明確にすることで、自分の進むべき道が見えてきました。それまでの漠然とした不安が、具体的な目標を持つことで解消され、勉強への意欲も向上しました。私が医学部を目指すことを決めたとき、周囲からは「あなたなら受かるよ」といった励ましの言葉をもらいましたが、最終的には自分自身の思いと向き合うことが最も重要でした。
そして、私が医学部を目指す過程で感じたことは、自分の進路選択が他者に与える影響についても考える機会となりました。自分が目指すべき道を見つけることで、周囲の人々もまた、自分自身の進路について真剣に考えるようになるのではないかと思いました。
最後に
私がGLに関わるのは、自分の経験を通じて他者に寄り添い、中高生たちが自分の目標を見つける手助けをしたいという強い思いがあるからです。私自身が進路選択で感じた不安や迷いを共有することで、同じように悩んでいる中高生が少しでも前向きに進むことができればと思います。特に、彼らが自己理解を深めるきっかけになり、将来に対するビジョンを持てるようになることを願っています。
私の経験は、単なる知識やスキルの習得だけでなく、自分自身を見つめ直し、他者に寄り添う力を養う過程でもありました。高校生のときに進路選択に悩んだ私だからこそ、同じように迷いや不安を抱えている中高生に対して具体的なアドバイスやサポートができるのではないかと感じています。進路について考えることは、自分の将来を形作る重要なプロセスであり、その過程でのサポートがどれほど大きな影響を与えるかを実感しています。
さらに、GLの活動は、一人ひとりの個性を尊重し、中高生が自分自身の強みや可能性を最大限に引き出せるような環境を提供しています。私自身が成長する過程で、自分自身に真剣に向き合うことの大切さを実感した経験があるように、今度は私がその役割を果たす番だと思っています。
私はこれからもGLでの活動を通じて、多くの中高生と関わりながら、その成長をサポートしていきたいと考えています。そして、自分自身もこの活動を通じてさらに成長し、より多くの人々に寄り添える存在になりたいと思っています。この活動を通して得られる経験や出会いが私自身の成長にもつながると確信しています。
私の経験が少しでも多くの人に役立ち、自分の道を見つける助けとなれば幸いです。