キャリア教育NPO法人 Grow & Leap

世代間交流!秋祭り交流会を開催しました!

こんにちは。Grow&Leapの倉田です!
みなさん、秋の訪れを楽しんでいますか?

 

2023年9月30日に、秋祭り交流会を実施しました。
秋祭り交流会には、MSP生が1期生から3期生まで集まり、さらに中高生を支援する大学生や社会人まで幅広い方々、約40名がオンライン上に集いました。

秋祭りのイベントが行われた背景には、今年のMy Story Projectのスローガンがあります。スローガンは「やりがいをもって、みんなでつくる楽しい3期MSP」です。MSPの運営チームで、どうしたら、みんなが「やりがい」に溢れ、みんなで「つくる」MSPになるのか?を考えた末に、お祭りを開催することになりました。運営チームは3名で構成されており、社会人であるわたしと、大学生であるメンター、そして去年MSPを受講してくれた高校生です。毎回のミーティングではそれぞれの視点が見事に融合しながら進行され、大変有意義な時間だと個人的に感じています。

 

私は静岡の田舎で育ち、小学生の頃は地域のお祭りは楽しい時間でした。私自身が田舎で育ったこともありますし、時代的にも異年齢の交流は活発であったかもしれません。放課後、年齢の違う友だちと遊ぶことも当たり前でしたし、お祭りでは地域のおばあちゃんが踊りの振りを教えてくれたり、年上のお兄さんやお姉さんと一緒に屋台や出店でおしゃべりしました。しかし、それでも中学、高校と年齢が上がるにつれて、勉強が忙しくなったり、部活動で土日もびっしり予定が埋まると、地域のコミュニティとは疎遠になっていきました。

近年、核家族の孤立化が問題視されていますが、私が幼い頃とは異なる形でのコミュニケーションが活発になったとも言えると思います。情報化社会が急速に進んだことで、現在の10代は国内外の情報が垣根なく共有され、自分と趣味嗜好の合う人たちとの接点が簡単に得られる環境の中にいます。

しかし、現在とわたしが10代の頃とで、変わっていないのは、やはり中高生の年代において、価値観の異なる異年齢交流の機会が非常に少ない点です。このような機会が少ないことが、進路選択の多様性が損なわれているように感じています。10の選択肢の中から1を選ぶときと、2の選択肢から1を選ぶのでは、感覚が異なります。多様な価値観に触れることで自分の選択が見出され、その過程で自分の個性に気づけるのではないでしょうか。

秋祭り交流会では、オンラインゲームで仲良くなった後、哲学対話の時間を持ちました。
テーマは、「大切なのは、過程か結果か?」「日本は平和か?」の二つです。

この他、6つのテーマがありましたが、まずは3期のメンター全員に意見を聞いて3つに絞り、最後に参加者に意見を募って、2つに絞りました。

「大切なのは、過程か結果か?」というテーマは運営チームにおいても事前に議論してみましたが、奥深く有意義な時間になりました。個人的には、こういった答えのない問いを考えることにおいては、結論ではなく過程に意味があると感じました。二つ目の「日本は平和か?」という問いは、実際にある大学の総合型選抜の面接試験で問われたものです。

普段じっくり向き合うことのない問いに、改めて直視する時間は、年齢に関係なく重要なものであり、互いの価値観を受けとめる機会にもなったように思います。

 

以下は、参加した方々の感想です。

普段あまりこういう話をすることは少ないので、年上の方々といっぱい話せてよかったです!違うテーマでもやってみたいなぁと思いました!」(中学生)

「学校では先生と生徒、教える側と教わる側をという風に分かれていて、はっきり自分の意見を伝える事が少なかったので、今回自分の意見をはっきり言える機会、受け止めてもらえる状況があってホントに楽しかったです」(中学生)

「世代が違うからこその新しい意見の発見があったり、同じ中高生でも全く違う着眼点を持っていたりと再度自分の考えの視野の狭さを実感しました!普段自分以外の世代とほとんど関わる機会がないので、とても新鮮な意見や視点が得られました!」(高校生)

「私のグループの社会人の方は2人とも学校の先生で、普段なら学校の先生と哲学対話なんてしないのでとてもいい経験になりました。先生の立場からの考えとかもあって、面白かったです。色々な年代の方と意見を交換するというのは滅多にない機会ですごく楽しかったし、考えが深めることができました!」(高校生)

「過程を見てほしいけど、学校の先生は結果を求めているという現状の高校生の子に対して、教師をやられている方が、『私は遠回りをした方だよ』と言って、自分がまっすぐ教師にはならずに、その時に本当にやりたいことを追求した実体験を話してくださいました。また、過程も大事だよねという話では、マーク方式のテストではあてずっぽうでもその場で点は取れるけど、受験本番で失敗しては意味がないということが挙がったり、結果は同じところを目指すけど、過程を自分なりに充実させるということも発表されました。お互いにお互いの発言が相互に刺激になっていて、その様子をファシリテーターとして見て、みなさんの充実した顔を見られてうれしかったです!参加してよかったです!」(大学生)

社会人の人生経験から出る深い話と、中高生の赤裸々な悩みとを聞くことができて、とてもよかったです!」(社会人)

世代を超えて話ができたことが貴重で、それぞれ皆さんたくさん質問し合えていたのでよかったです。」(社会人)

くらら

キャリア教育NPO法人Grow&Leap代表理事
GLの「キャリア」の意味は、職業選択などの狭い意味ではなく、英語の”Career”の意味で「一人の生涯の軌跡のすべて」を意味しています。一人ひとりのかけがえのない軌跡に、GLが寄り添えると、とっても嬉しいです!

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