キャリア教育NPO法人 Grow & Leap

【MSP2期】生命倫理のイベントを開催しました!

皆さま、こんにちは。松隈です。

最近は一日の中でも寒暖差が大きくて、温度調節が難しい季節ですよね。服のレパートリーが少ない私は、この時期は特に悩みます。(笑)
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、10月29日(土)にMy Story Project 2期生美妃さんが企画者となって、オンラインイベントを開催しました。参加者は総勢13名で、中高生を中心に、中学生から社会人の方まで幅広い年代の方が参加してくださいました。
そして今回のテーマは「生命倫理」命はいったい誰のものだろうか?ということを念頭に置きながら、人工妊娠中絶と安楽死・尊厳死についてみんなでディスカッションし、生命倫理について考えてみる機会を持ちました。

 

例えば、人工妊娠中絶のパートでは、学生で妊娠してしまった仮想事例をもとに「生命倫理」について考えてみました。
受精した時点で命なんじゃないか」
産まなかった時の後悔が大きい」
といった想いから産むことを選択する人から
「家族の協力なしには難しい中で、家族がひとつにならないと難しいんじゃないか」
「経済的に苦しい状況で、生まれてくる子どもにとって良い環境を作ってあげられるんだろうか」
「中途半端に産むと、虐待のリスクも上がるのではないか」
といった考えから中絶はやむを得ないと感じる人までいる中で、お互いの意見に耳を傾ける時間になりました。同じ選択をしようと考える人でも、選択の理由は一人ひとり異なり、考えや視野が広がるきっかけになったのではないかなと思います。

 

また今回のイベント準備に際して企画者の美妃さんは、家族で中絶や安楽死を中心に生命倫理について話し合い、それぞれの想いを聴く機会にもなったと話していました。機会がないとなかなか家族で話すことがないテーマなのではないかなと思いますので、そういったきっかけとなったことも、とても嬉しいですね。

個人的には、答えが簡単には出ない問いだからこそ、一人ひとりが真剣に向き合い、一人ひとりの声に耳を傾けてみることがとても大事だなと改めて感じました。

 

以下、参加者の感想です。

中学生女性▼
『生命倫理』について考えることは自分の家族や他人の命について考えることだと思った。生命倫理は1つの学問ではなく、幅広い考え、価値観、道徳など様々なことに結びついているのだと思った。

大学生女性▼
具体的なシチュエーションに関して考えたことはあまりなかったので、自分の考えを言語化できたこと、すごくいい機会でした!

大学生男性▼
様々な年齢・立場の方々が集まって意見を積極的に述べることが出来る場がとても貴重だと思いました。

大学生男性▼
生きているという感覚は、本当の意味で、命の息が途絶えそうな状況にならないと本質的には分からない気がしました。生きているのが辛くて、苦しくて、もう死にたいと言っている人に対して、その立場にいない健康な人が、『安楽死は反対だ』という言葉は言えるんだろうかと思いました。痛みを抱え、苦しんでいる人を本当に大切に思うのであれば、その人の心の底からの意見を尊重してあげることが、家族として、その人を本当に愛してあげられていることなんじゃないかなって思いました。

くまちゃん

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