キャリア教育NPO法人 Grow & Leap

【大公開!!】My Story Project 評価アンケート結果 (対象: MSP2期生、保護者様)

こんにちは。メンターの松隈です。
2023年3月に開催されたMy Story Project Fes.で一区切りついたMy Story Project(愛称「MSP」)について、5月頃にMSP2期生とその保護者の方に、MSP評価アンケートとしてご意見・ご感想をいただきました。今回は、その結果についてご報告します!

 

2期生の声

「やりたいことが見つかった!」だけじゃない、MSPの意味

MSP2期は、本当にさまざまなバックグラウンドを持った中高生15名が参加してくれました。中学1年生から高校2年生まで幅広い学年の子が参加してくれたことはもちろんのこと、愛知、東京、大阪、岐阜、三重、石川、静岡、福岡、島根、長崎と、全国各地から集まりました。またそれだけでなく、公立私立、中高一貫校、IB校(国際バカロレア認定校)など、学校種の違いもありました。

そんなMSP2期生たちに「MSPに参加してよかったこと/MSPを通して変化したこと」について聞いてみました。

まずはMSPの目的である「やりたいことが見つかった!」という声が一番多くありました。また、言語化能力や自己理解について言及してくれている子も多かったり、将来に対して希望を持てるようになった子もいたりしました。

 

やっぱり自分を知る機会!MSPでよかった個別受講内容

MSPの過程の中で中高生たちは、メンターに一対一で伴走してもらいながら、多種多様な経験をします。メンターと一緒に自分の過去を丁寧に振り返ったり、自分の「感じたこと、考えたこと」をベースにしたイベントを企画したり、自分の関心分野と近い領域で活躍している社会人の方にお話を聞いたり、社会で大切だと言われる価値観について考えてみたりと、本当にさまざまです。

そこで、MSP2期生に、特に良かったMSPの受講内容について聞いてみました。

「自己分析」や「社会人の方へのインタビュー」が最も多く、次いで「中間発表や最終プレゼンの準備」に多く票が集まりました。

その理由としては「自己研究では特にアイデンティティや長所が知れて、さらに(自分が)どうしてこの価値観なのかも知ることができました。このことが、受験での自己アピールに繋がっているだけでなく、自信を持って暮らすヒントになっています」という声や「自分の興味のある分野で働く方にインタビューすると、色々な価値観に触れられたから」という声があがりました。

 

自分について振り返り、じっくり考えてみることは、中高生たちにとってすごく重要で大事な時間だと思いますが、親子でやるのは難しく、友達とやるのは気恥ずかしさもあり、先生が一人ひとり個別にやることはできません。だからこそ、MSPでそのような機会を届けられたことがとても嬉しいです。(先日、社会人の方向けの自己探究プログラムの最終発表会がありましたが、中高生時代の経験が自己形成に大きく関わっている方が多い印象でした!)

また実際に社会で活躍されている方の声を聞いてみることは、インターネットで調べたり、授業で聞いたことがあったりすることとは全くもって違います。生の声はリアリティがあり、今までなかなか注目してこなかったところに目を向けるきっかけにもなります。親や先生以外の大人と接することは少ないので、最初は緊張している子が多いですが、あとではいつも満足そうな表情をしていました。

*2期もたくさんの方にご協力いただきました。本当にありがとうございました。引き続き、よろしくお願いいたします。

 

また、自分のイベントを企画することに挑戦した子は「イベント企画」がよかったと回答する子も多く、「イベントプランニングはなかなかもらえる機会がないので、自分の興味のあることについて1からイベントを考えるのはとても貴重な体験でした。」と話してくれました。

さらに、意外と票が入ったものが「メンターとの何気ない会話」でした。「何気ない会話ができる雰囲気なのもすごく安心するし、笑い合えるからすごく楽しい!」「メンターさんとの時間が本当に私にとってはかけがえの無い時間で、プレゼンを作るにも、雑談をするにも、とても楽しくて充実した時間でした」という声もいただきました。中高生たちに「温もり満天あったか空間」を届け、居場所のひとつとして作りたいと思う私たちとしては、本当に嬉しいです。

*MSP2期生たちが企画したイベント

 

MSPフェスがやっぱり一番!MSPでよかった全体企画

さて、MSPは一対一のメンターとの時間のほかに、全体が集まる場がいくつかあります。だいたい2ヶ月に一度くらいのペースで集まり、お互いに刺激も受けながら、MSP期間を過ごしていけるように設計しています。

そこで今度は、MSP2期生に、特に良かったMSPの全体企画について聞いてみました。

やっぱり一番は、3月に開催された集大成となる最終プレゼンの場「MSPフェスでした。次いで、11月にあった自分自身をテーマにプレゼンした「中間発表会」、7月頃に共有したMSP期間に大事にしてほしい3つのことである「基礎セミナー」と続きました。

「私と同年代の子たちがどんな夢を持っているのか、どんな人生を歩んでいるのか、を知れるきっかけになって面白かったです」「他の受講生の発表も聞けてすごく刺激を受けられたし、モチベーションにつながった」といった声があがり、同世代の仲間の頑張る姿は大きいなと改めて感じます。また「自分と向き合い、自分のやりたいことについて表現する場があってよかった」という回答もあり、自分が誰かに表現し、伝える機会としても意味深く感じてくれていたようです。

また、アンケートの中で「こんなことあったらいいな」という声として、「同期生や先輩MSP生、またメンターともっと交流してみたかった」という声もたくさんいただきました。

そのような声も参考にしながら、MSP3期やアフターMSPも作っていきたいと考えています。さらに、2期生の中には、MSPの運営側として新しく関わってくれている子もいますので、中高生の生の声に耳を傾けながら、よりよいMSPを届けていこうと思います。

 

保護者の方の声

我が子の「態度や意欲」に変化を感じる!保護者の方目線の変化

続いて、MSP2期生の保護者の方に「我が子の変化」について聞いてみました。

「態度・意欲の面」の変化を感じている保護者の方が最も多く、次いで「コミュニケーションの面」という回答が多かったです。

その理由についてお伺いすると、「前に出るのをためらうことが多かったのですが、自分で企画して前面に立ったり、周りの人を巻き込んでチームで取り組めたりできるようになってきた」という、実際にMSPで行動してみたことによる変化や「将来の夢が明確になったことで、自分に自信が出てきたように思います。その影響で色々な面で積極的になってきたと思います」「自分の目標が定まることで、行動も変化してきました」といった、キャリアデザインを描いてみたことによる変化をあげてくださいました。

またコミュニケーションの面では「特に初めて会う人や違う世代の人とコミュニケーションをとるのが楽しくなってきたと本人が話してくれました」というお声もいただきました。

 

その他にも

「自分を客観視、俯瞰し、言葉にすることが少しできるようになった」
「これまでの彼の生き方を振り返り、自分で考えるということを生まれて初めてすることができて、思考が深まっていく事を感じました」
「物事を考えるとき、視野が広がったように感じます」

というお声もありました。

半年間、そして一対一の伴走型プロジェクトだからこそ生み出すことができる変化なのではないかなと思うと同時に、これは私たちだけの力ではなく、MSP期間、ご家庭で温かく見守り、接してくださっていた保護者の方のお力あってこその部分も大いにある気がします。

 

中高生をすぐそばでご覧になっていた保護者の方の率直な感想

最後に、保護者の方のご感想を共有したいと思います。

彼自身の見えるもの、見えないもの両方の変化もあったと思いますし、自分を顧みることではあったけど、結局は視野が広がることに繋がって、今後の彼の人生に大きく影響を与えたプログラムだったと実感しています。(高2の母)

多感な時期に学校外でちょっと年齢が上で人生の先輩である20代の皆さんに接する機会が持てたことは、とても良かったと思います。一人一人に向き合って頂けるスタイルで、辛抱強く接して頂きありがとうございました。(高1の母)

最も多感な思春期にMSPに参加でき、サポートしてくださるお兄さんお姉さんに出会い、仲間ができた事で我が子の世界が更に豊かになったと思っています。(中2の母)

自分の思いや意見を言える娘ではありませんでしたが、こちらに参加させて頂く事で自分の思いや意見など言えるようになった事は成長、進歩出来たと嬉しく思っています。親子共々たくさんいろいろ話しする機会が増えとても嬉しく思っています。(高2の母)

一人ひとりのキャリアデザインはこれで終わりではなく、むしろこれからが始まりです。アフターMSPとしてMSP生たちを続けてサポートしていきたいですし、これからもより多くの中高生たちにこのような機会を届けていこうと思います。

今回、アンケートにご協力くださったMSP2期生のみんな、保護者の皆さま、本当にありがとうございました。

くまちゃん

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