こんにちは!メンターのゆずきです!
この頃とても寒いですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
私は寒いのは苦手ですが、冬に家の中で食べるアイス、寒すぎる外気に触れながら入る露天風呂だけは大好きです(笑)。みなさんのおすすめの冬の過ごし方もぜひ教えてください!
さて、
Grow&Leapでは11/2(土)~11/4(月祝)に、二泊三日で「自然×アート体験ツアー」を開催しました!
今回は例年よりもたくさんの方が参加してくれて、20名ほどのメンバーで愛知県西尾市にある佐久島に行ってきました!もう一生味わえないだろうと思っていた修学旅行気分を味わえました…!楽しかった!
ツアーのテーマは「離島」。
佐久島は本土から船で20分ほどの場所に位置する離島で、人口は196人、そのうち65歳以上が108人だそうです(佐久島公式HPより:https://sakushima.com/guide-top/outline/)。また、インスタレーションアート(場所や空間全体を作品として表現するアート)が島の至るところに展示されており、自然とアートと自分が一体となった感覚を味わえました。これらのアートを見るために観光客も多く訪れているようでした。
星空の下で「あ~しあわせ」と深呼吸
1日目
今回のツアーでは佐久島在住の3名の方にお話を伺うことができました。
一人目は、茶道具職人のオリバーさんと地域おこし協力隊で漁師の池部さんです。イギリス生まれのオリバーさんは世界を転々とする中で偶然日本に来るようになり、昨年、家族で島に移住されたそうです。なぜ佐久島に移住することにしたのかや、茶道具職人になった経緯、島での暮らしなどを伺いました。池部さんは地域おこし協力隊で島に移住し、協力隊を終えた後も、島に残ろうと考えていると話されていました。
その後旅館に移動し、夜ご飯で海の幸を堪能した後、次は旅館の女将さんにお話を伺いました。女将さんは代々続く旅館の娘として生まれ、一度は島を出たものの、再び旅館を継ぐため佐久島に戻られたそうです。女将さんからは昔の島の様子についてや現在との違いについてなどを伺いました。
最近移住された方、長年暮らしている方のお話を聞くことができ、離島を多角的にみることができたのではないかと思います。私はお話を聞いて、島に長年暮らす方々の住みやすさを確保しつつ、新たな移住者を呼び込むことの両立の難しさを感じました。
夜はみんなで満天の星を見ながら、普段では話せないような深い話をすることができました。普段はオンラインでの活動が多いGrow&Leapですが、やっぱり目の前で話ができるのは嬉しいなと思った時間でした。私は星空の下で「あ~しあわせ」と深呼吸をしました。
それぞれの感性で島を感じる
2日目
1日目の夜は遅くまで星空を見ていましたが、さすが中高生は元気!早朝から日の出を見ました。私も頑張って起きました‼海風を感じながら朝日を見ることができて一日のエネルギーをチャージできました!
そして、三人目にお話を伺ったのは、「アートで島おこし」を最前線で行っている、島を美しくつくる会の鈴木さんです。アートで島おこしをしようと動き出した当時のお話から、現在に至るまでの鈴木さんの努力、仕事への向き合い方などを伺いました。
普段My Story Projectの受講ではキャリア(これまでどう生きてきて、これからどんな風に生きたいか)について考えることも多いですが、中高生のみんなは島を変えてきた方のお話を聞いてどのようなことを思ったのでしょうか?
お話を聞いた後は、グループに分かれて島を探検したり、カフェでのんびりとしたり自由に過ごしました。海岸のゴミ拾いを行っている人もいて、「どうしてこんなゴミがあるんだろう…」と少し悲しそうな表情をしながら集めている姿が印象的でした。
それぞれが好きなところで3名のお話を踏まえながら、色んなことを考えた時間だったと思います。
2日目の最後は、みんなで夕日を見ながら2日間の振り返りをしました。一人ひとりが感じたこと、考えたことをシェアしてくれて、同じ時間を過ごしていても感じていることはみんな違って面白いなと思いました。日が沈み始めて寒すぎましたが(笑)、それもいい思い出です!(途中で中に入りました…)
みんなの感性が豊かで素敵すぎてあったかい気持ちになりました。
3日目
朝ごはんを食べ、旅館のみなさまにお礼をしながら早速佐久島を出て名古屋に向かいました。というのも3日目の午後からビッグイベントが…!
題して「THE リーダーズラボ」!My Story Projectの中間発表イベントです。今年は、CFLSさんとのコラボで、中高生、大学生、社会人が世代を超えて交流する素敵な時間になりました!こちらはまた別の記事で。
行ったからこそ分かるもの
今回のテーマは「離島」でした。離島と聞くと不便、田舎というイメージがありましたが、今回出会った佐久島の方々は生き生きとしていて、そのイメージとは異なるように感じました。現代は、SNSを見ればキラキラとした人たちが目に入り、スマホを操作するだけで欲しいものがすぐ手に入るような時代ですが、自然を目の前に、欲しいものもすぐには手に入らないという暮らしは、私たちが本当に必要なものに気づかせてくれる時間なのかもしれないと感じました。無意識に必要以上のものを求めすぎているのかも?と思ったり。
また、その一方で島の過疎化も深刻であることがお話を聞いたり島を歩く中でわかりました。私の曾祖母は現在も離島で暮らしているので、高齢者が多いが医療は不十分であることの危機感や、思い入れのある地が衰退してしまう悲しさを佐久島で過ごす中でも感じました。今回の私たちのように少しでも地方に関心を持ったり思いを馳せたりすることが、活力の一部になったらいいなと思いました。
インタビューにご協力いただいたみなさま、参加してくれたみんな、そして企画・運営をしてくださったくららさん、くまっちゃんさんありがとうございました!!
参加者の感想
佐久島の人々に、離島というテーマでたくさんの話を聞き、地方の問題の解像度が高まり、これからの活動に関して考えが変わった。夜の星空観察では、普段見られないはるか遠くの星や、頭上を通り過ぎる飛行機を前にして、自分はどんなにちっぽけな存在なのか実感し、大きなことを成し遂げたいと思った。(高校生)
進路や普段悩んでいることや考えていることなどについて、中高生がラフに大人やメンター陣に相談したり、普段会わない・属性をあまり共有していない同世代同士で協力しあう成功体験を得たりできる、という意味でも有意義だと思いました。(大学生・GLスタッフ)
普段、学校生活だと話さないような深い話をする事ができて、初めは初対面で不思議な感じだったけど、夜の星を見たりして、壁なく素直に全てを話す事ができました。
最後に、この自然体験ツアーは今までの人生の中で1番刺激的でした。本当に楽しかったです!!(高校生)
素敵で忘れたくない思い出ができて、大切にしたい人たちが増えてこれからもずっと守っていきたいです。おばあちゃんになってもたくさん笑ったことを覚えていたいです。(高校生)