こんにちは。松隈です。
前回の「4期生に聞いた!4期My Story Project評価アンケート結果 vol.1」では、「個別受講内容」に焦点をあてて、4期生の皆さんに回答いただいたMy Story Project (愛称「MSP」) 評価アンケート結果をご報告しました。
今回はその第2弾として「全体企画」に関してご報告します!

対面だからこそ生まれる「身体性」
第1位はMSPフェス(現地)、第2位は中間発表会(THE リーダーズラボ)、第3位は自然×アート体験ツアーでした。
普段話さない他のMSP生と意見を交わすことができ、楽しかった
同世代の人と交流できるのがとても楽しく、またいつもは画面上だけで会っている人たちとも話すことができてワクワクした
実際に現地でみんなと会える機会はあまりないからみんなとオフラインで話せるのが楽しかった
これらが良かった理由として、上記のようなものがあがっていました。
非日常性や多様な人と交流ができる点も大きいと思いますが、やはり特徴的なことは、上位3つがどれも「対面」で実施されたものであることです。
MSPの主軸となる個別受講はほとんどの場合オンラインで実施します。それによって対比されて、対面のイベントの価値や満足度が上がっている可能性はありますが、それだけではないように私は感じています。つまり、対面でないと得られないものがある(もしくは、得られにくいものがある)のではないかということです。
このことについて考えてみたとき「身体性」に違いがあるのではないかと感じました。
身体性とは、一言で言えば「身体を通して世界を感じ、関わること」です。これは、その場の匂いや音といった感覚器官と密接に関係したものはもちろんのこと、言葉に込めた熱量や直接関わっていなかったとしても同じ空間にいる感覚のようなものまで含みます。
もちろん、私たちが身体を持っている以上、身体性のないコミュニケーションになることはほとんどないので、オンラインのコミュニケーションでも身体性は伴います。しかし、映像は相手が主導権を握る切り抜かれた世界であり、イヤホンから聞こえることも少なくありません。
言ってみれば、MVをイヤホンで聞いている感覚と、生演奏のホールで空気の振動まで身体が受け取っている感覚の違いだと思います。
今、ここで、一緒にいる。つまり、場を共有している感覚が圧倒的に違うのです。
私自身、オンラインで多くの方と話す機会をいただいてきましたが、オンライン特有の微妙なラグや非言語情報(表情や視線、姿勢など)・準言語情報(抑揚や声のトーンなど)の乏しさも相まって、相手ときちんと出逢うことに難しさを感じることがあります。しかし対面は、よくも悪くも全てをさらけ出しているような状態であり、心理的にも繋がりやすいのではないかと思うのです(心が通じ合う、共感する感覚)。
画面越しで話した人と対面で話すのでは全然違って、すぐに仲良くなれた
画面上では味わえない、その空間の温かみや緊張感などを五感を使って楽しめた
実際、上記のような理由を書いてくれた子もいました。
言葉だけでなく、身体全体で通じ合う時間や機会。そういうものであったからこそ、得られるものがあったように思います。
(もちろん、オンラインを否定するつもりは毛頭ありません!)
「伝えようとする」という営み
またMSPフェスや中間発表がよかったと挙げた理由では以下のようなものも見られました。
準備でさらに自分の考えを深めたり整理することができた
自分自身も発表を通じて「思考がまとまっていく感覚」を強く実感しました。普段は内省的な活動が多いMSPの中で、「人に伝える」ことに挑戦するこの機会は、特に意味があると感じました。
評価アンケートを見ながら、「伝える/伝えようとする」という行動の持つ意味の大きさを感じました。MSPフェスも中間発表も、既にまとまっているものを外に出すわけではありません。
内容を取捨選択し、表現を選び、筋道立てた構成を考える。
このような相手に自分のことを伝えようとする営みは、単に成果を披露するだけではなく、自分のこれまでの経験や今感じている想いを整理し、意味付け、統合していくプロセスそのものです。
最後に、今回アンケートに協力してくれた4期生の皆さん、ありがとうございました。