こんにちは。くまちゃんです。
ラニーニャ現象の影響なのか、最近めちゃくちゃ寒いですよね。日々凍えて生きています。笑
さて先日、代表の倉田が「『キャラ』という『個性』の脅威(T)」という記事を執筆していました。
▼その記事はコチラ▼
『キャラ』という『個性』の脅威(T)
私自身、それを読みながら「そもそもどうしてキャラがこれほど広がっているのだろうか」と考えていました。
今日はそのことについて、考えてみたいと思います。
◆世界は法則でできている
いきなり突拍子もないことを言い始めていそうですが、この大前提を最初に押さえておくことが大事だと思います。私たちの生きている世界は、法則によってつくられています。
例えば、重力。
今あなたが見ているスマホやパソコンを、空中で離してみるとどうなりますか?(壊れても責任取れないので、やらないでくださいね。笑)
必ず落ちます。これは、運動の法則です。
また物理の世界だけでなく、人間にも法則があります。
- 疲れてくると、眠くなる。
- 身体の水分が少なくなると、喉が渇く。
- 感謝されると、嬉しくなる。
というように。
ところで、
「幸せを手に入れる20の法則」「潜在能力を引き出す50の法則」とか、自己啓発本で見ませんか?
うまくいくのにも法則があるんですよね。そして自己啓発本に載っている法則は、言い換えてみるとひとつの「成功パターン」とも言えるでしょう。
◆パターンという便利さ
私たちは先が読めないと不安になります。その点、パターンは考えるエネルギーを抑え、見通しが立つから非常に楽です。
何か書類を作成するとき、テンプレや見本を探したりしますよね。それも、ある意味成功パターンの例を見て、マネをするわけです。
成功パターンですから、あれこれ考えなくても、それに則って取り組めば、うまくいくはずだという見通しを持って取り組むことができます。だから、パターンはとても便利なものです。
さて、キャラとパターンはどういう関係があるのでしょうか…?
実は、
キャラもコミュニケーションにおけるパターンのひとつなんじゃないかな
と思っています。
大食いキャラの子に
「これ、食べるっしょ?」
と期待に満ちた顔で余ったケーキを差し出したらどうでしょうか?
大食いキャラの子は、お腹が空いていよういまいが関係なく、きっともらうと思いませんか?
なぜって?それが大食いキャラの子のお決まりパターンだからです。
- 大食いキャラはたくさん食べます。
- いじられキャラはイジると反応します。
- 癒しキャラはのほほんとしています。
このように、キャラには必ず役割が伴い、それは自他ともに認めているため、キャラごとに何が期待されているのか、明確になります。そうすると、役割ゆえの自分の居場所が生まれます(ゆえに、キャラ被りはタブーです)。
つまり、キャラはパターン化された見通しの立つ楽なコミュニケーションであり、かつ、役割や居場所が明確になるので、演じさえすれば、うまくいくような感じになる、非常に便利なパターンなのです。
ですがもちろん、
その弊害は、言うまでもありません。
(気になる方はコチラ)
◆根底に潜むもの
ではなぜ、
このパターン化されたコミュニケーションが増えてしまうのでしょうか。
深めていくと、さまざまな要因が考えられますが、その中核にあるものは不安だと思います。
特に「周りの友達から嫌われたくない」という対人不安(心理学では、拒否回避欲求、と言ったりしますが)が非常に強いです。
人は深く関われば関わるほど、時に傷つけあってしまったり、痛みを伴ってしまったりすることが増えます。
したがって、現代の中高生たちは、周りに配慮しながら、相手を傷つけず、また自分も傷つけられないような、絶妙な距離感で生活しています。ゆえに、関係が表面的で、希薄になりがちなのです。
だからといって、親密な関係を築きたくないわけではありません。
本心は、安心できる居場所も欲しいし、本当の自分とは一致しないキャラ自体に、全く違和感を持っていないわけでもないでしょう。
だから、安心して自分を表現できる場所が必要ではないでしょうか?
自分と落ち着いて向き合い、楽しくもじっくり悩むことができる、そういう場所が必要ではないでしょうか?
GLは、そういう場所でありたい
と思います。
(コミュニケーションについては、また次回以降にします)