キャリア教育NPO法人 Grow & Leap

正解のない世界で、どう選択するか?イベント

こんにちは。松隈です。

2023年2月4日(土)にイベント「正解のない世界で、どう選択するかー世界を周った中国人留学生が日本の10代に伝えたい3つのコトー」を開催しました。
今回のイベントは、本部が企画者となって企画し、中国人留学生の斉さんをゲストとしてご登壇いただきました。イベントには中高生や社会人など、6名の方がご参加くださいました。

斉さんは、3つのセッションに分けて、お話ししてくださいました。

 

1.自分で選ぶ

高校生の頃、大学受験を目の前にして、塾に通うか、関心のあるボランティア活動に行ってみるか、迷ったそうです。クラスメイトや友人も塾に通い、ご両親も塾を勧める中、ちょっとばかり反抗期でもあった斉さんは、1か月ほど家を離れるボランティア活動を選んだとのこと。
中国の田舎に行ってみると、煉瓦と簡単な加工しかされていない木材でできた家屋での生活、誰も眼鏡をかけずに自然の中で遊ぶ子どもたち、進学しない女の子たちなどを目の当たりにし、驚きの連続だったそうです。

この経験を語りながら、ボランティア活動を選んだことの重要性というよりは、むしろ、「中高生自身が主体となって、自分で選ぶことの重要性」を繰り返し伝えてくださいました。

 

2.選んだ選択肢を正解にする

その後、大学に進学した斉さんは、自分の選んだ専攻にあまり興味が持てず、いつしかゲームに熱中していました。勉強をするか、ゲームをするか、ここでもまた選択に迫られたそうです。
そこで、斉さんが選んだ選択はなんと「ゲーム」。でも、ただゲームをしたわけではなく、真面目にゲームをしたそうです。時には0勝100敗になることもあったけど、自分で選んだからにはとことん突き詰めていきました。また、eスポーツのサークルリーダーになったり、メディア関係を第二専攻にしたりもしました。

斉さんにとっては「ゲーム」でしたが、それがなんであったとしても、自分の選んだ選択を正解にするために、とことん努力することが大事だと語ってくださいました。

 

3.選び迷う時、選択肢を作る

斉さんは、日本語はほぼできないまま、一人で来日するようになりました。来日前によく勉強したり、日本語学校で教えてもらったりなどの選択が一般的だと言われる中で、斉さんはアルバイトとして働きながら、そこで触れ合う日本人の人から日本語を直接教えてもらう選択をしました。
納得のいく選択肢が見当たらないとき、自分に合った新しい選択を自分で生み出し、その一歩を信じて踏み出してみる、そんな想いがにじみ出たエピソードでした。

そして最後に、「誰でも、どこでも主役になれる世界をつくる」と斉さんの夢について語ってくださり、質疑応答の時間に移りました。

 

以下、感想です。

様々な選択をしてきていらっしゃって、それを自分で正解にするというのが私の心にすごく響きました!私もこれからたくさんの選択する機会があると思うけど、自分で正解にできるようにしていきたいです!(中2女性)

自分なりの生き方を考え続けようと改めて思いました。自分の大切なものを軸に、行動してみよう!と応援してもらった気持ちです。何か新しいことを始めるとき、すごくドキドキするけど、道はいかようにも作れるし、自分の道を進むのはとても楽しいことだとよく感じました。斉さんのように自分のわくわくを大切にして、ずっと学び続けられる人になろうと思います!(中3女性)

くまちゃん

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